梶井宮御流のあゆみ
1338
開祖
二代
威徳王院一品真智法親王(三千院第三十八世・天台座主 堯胤法親王弟)、号慈月園。御家元古流と称す。
後菩提院二品彦胤法親王。
1603
五代
六代
七代
八代
九代
十代
実性院二品承快法親王。
常修院二品慈胤法親王(元和3~元禄12)、中興の祖、号松翁館。後陽成天皇の15皇子。江戸時代前期の公家文化サロンの中心的存在で、天台座主は3度に及ぶ。
一実院慈渓師。六世の門人、号松雨軒。六世の命により梶井宮慈渓御流として江戸に下り、いけばなを広める。
蓮空坊慈訣慧俊法橋、号泉龍寺。家元を継承。1684年、浅草本願寺御堂に献花、以後恒例となる。1695年には『梅花伝』を著す。
1704年、松谷庵慈空、家元を継承。
1723年、遊松庵南枝、家元を継承。
1568
三代
四代
大雄院二品応胤法親王。
円妙院二品最胤法親王。
1747
十一代
十二代
十三代
十四代
十五代
十六代
十七代
1747年、対当庵慈詮、家元を継承。
1754年、岩井忠恕、家元を継承。
1761年、月休庵了覚、家元を継承。
1766年、梅軒雪朝、家元を継承。
1797年、慈松軒清雅、家元を継承。この頃、春秋軒一葉の門人と関わり、遠州系の生花スタイルを流儀花として採りいれる。
1800年、栄松軒素行、家元を継承。
1824年、一松斎素翁法眼、家元を継承。1863年、常修院宮御遠忌追福花展を両国萬八樓にて開催する。1870年には、兵部省の命により、東京華道協和会の各流に呼びかけ明治維新御用献華の会を催す。414瓶出瓶。
1907
十八代
1907年、一松斎藤原素朝、家元を継承。三千院門跡の許可により、梶井宮御流と改称する。また『活華千代の松』三巻を訂正増補し発刊。1910年には宮内省の命により、来朝した清国清国大使載貝振や印度パロダ国王・王妃・王女に当流のいけばなを供覧する。
1912
十八代
1912年には明治天皇御大喪参列のため来朝した各国皇族の宿舎芝離宮にいけばなをいける。1918年、上野の東叡山寛永寺にて流祖並びに先代一松斎素翁の大法要を全国の教授者と営み、1922年に京都三千院門跡仮宸殿で行われた明治天皇御十周年聖忌御懺法講に奉修する。しかし1923年の関東大震災で流派の貴重な文献や資料花器などを焼失する。
1929
二十代
十九代
1929年、一松斎藤原素朝、家元を継承襲名する。
1960年7月、一松斎藤原素朝、家元を継承襲名する。
複雑になっていた花型を統一する。伝承の生花に時代に対応した「近代生花」を創案、加える。流歌を制定する(作詞:三浦徳太郎、作曲:内田勝人)。
2004
二十一代
2004
8月、一松斎藤原素朝、家元を継承襲名する。
2005
3月、家元継承襲名記念展を横浜・三渓園にて開催。
5月、三千院にて御懺法講に奉修(以後毎年)。
11月、「梶井宮御流」の商標登録をする。
2006
10月、三千院円融蔵落慶記念「一瓶心華」藤原素朝展を京都・三千院にて開催。
2007
11月、個展会津本郷焼「宗像窯の器にいける」を福島・Gallery brattoにて開催。
2008
三千院観音堂建立10周年慶讃。「藤原素朝展」を京都・三千院にて開催。
2011
第一回三千院秋季華道展を開催。以後毎年。
2014
4月、いけばな×百段階段2014目黒雅叙園「静水の間」に出展。
【第二十一世 藤原素朝継承襲名十周年記念】
2015
2015
1月
4月
「お正月のテーブルコーディネートと花のしつらい」を横浜・山手西洋館「外交官の家」にて。
いけばなx百段階段201目黒雅叙園「草丘の部屋」に出展。
同月、新緑の古建築公開 重要文化財「臨春閣」にて。
2016
1月
「三溪園で過ごすお正月」を横浜市指定有形文化財「鶴翔閣」にて。
同月、「お正月のテーブルコーディネートと花のしつらい」を横浜・山手西洋館「ブラフ18番館」にて。
4月
2017
2月
4月
10月
11月
4月
2018
10月
いけばな×百段階段2016目黒雅叙園「星光の間」に出展。
同月、新緑の古建築公開 重要文化財「臨春閣」・横浜市指定有形文化財「白雲邸」にて。
会所 「三溪園の建物と花」を重要文化財「臨春閣」・重要文化財「旧燈明寺本堂」にて。
葉山芸術祭に参加、「エバレット・ブラウン湿板写真展と梶井宮御流のいけばな」を葉山・葉山文化園ギャラリー蓮にて開催。
いけばな×百段階段2017目黒雅叙園「清方の間」に出展。
第七回三千院秋季華道展を開催。
新緑の古建築公開 「原三溪生誕150周年特別企画」に参加、重要文化財「臨春閣」にて。
いけばな×百段階段2018目黒雅叙園「漁樵の間」に出展。
2019
2019
4月
10月
11月
葉山芸術祭参加、葉山・葉山文化園にて。また、葉山芸術祭連動企画を、大本山円覚寺塔頭・龍隠庵にて行う。
いけばな×百段階段2019 ホテル雅叙園東京「静水の間」に出展する。
第九回三千院秋季華道展を開催する。
【家元継承襲名十五周年記念】
2022
1月
4月
6月
8月
11月
2023
1月
5月
8月
9月
12月
「三溪園で過ごすお正月」を三渓園、横浜市指定有形文化財「鶴翔閣」にて。
「花ざしきカフェ」を三渓園、横浜市指定有形文化財「鶴翔閣」にて。
「八仙花 いけばな展【鎌倉】」に出展する。
「第10回洞窟観音いけばな展」に出展、群馬県徳明園にて。
第十回三千院秋季華道展を開催する。
「梶井宮御流 家元藤原素朝 × TIMBER YARD」を千葉県にて開催する。
「八仙花 いけばな展【仙台】」に出展する。
「第11回洞窟観音いけばな展」に出展、群馬県徳明園にて。
開成あしがり郷『瀬戸屋敷』華の苑 vol.3に参加する。
インド大使館にて行われた、いけばなインターナショナル東京支部11月月例会でデモンストレーションを行う。
第二十一世家元
一松齋
藤原 素朝
1971 梶井宮御流第二十世家元 一松齋 藤原素朝の長女として生まれる
2004 第二十一世家元 一松齋 藤原素朝を継承襲名
2005 家元継承襲名記念展を開催
2008 三千院観音堂建立十周年慶讃「藤原素朝展」を開催
2014 第二十一世 藤原素朝継承襲名十周年記念展を開催
その他諸流展への参加、異業種とのコラボレーションなど幅広く活動。