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​お知らせ

家元のよみもの Vol.13 1周年

みなさま、鬱陶しい季節、いかがお過ごしですか?

今年も猛暑になるとのこと、体調に気をつけて過ごさなければと思っています。



この7月で家元のよみものも、丸一年を迎えました。

時の経つことの早さに驚くばかりです。



毎月続けることができたのは、私の拙い文章をお読みいただき、感想を伝えてくださる方々の温かなお気持ちのおかげです。だからこそ、書き続けられたと思っております。

ありがとうございました。


ほとんど私の気持ちばかりを書いてきてしまったように思いますが、これからも続けていこうと考えておりますので、お読みいただけましたら嬉しく存じます。



さてさて、間も無く七夕ですね。

皆様は毎年願い事をしていますか?


七夕は「たなばた」または「しちせき」とも読み、古くから行われている日本の年中行事です。

一年間の重要な節句をあらわす五節句のひとつにも数えられています。


今回改めて七夕の起源・由来を調べてみると、、

  • 日本の神事「棚機(たなばた)」

  • 織姫と彦星の伝説

  • 奈良時代に中国から伝来した行事「乞巧奠(きこうでん)」

これらの3つがあわさってできた行事と考えられているようです。


七夕は、奈良時代頃に日本の貴族社会に伝わったとされています。もともとは手芸や裁縫などの技術の向上を願う儀礼でした。それがやがて書や詩歌をはじめ、技芸全般の上達を願う行事へと展開していったようです。


江戸時代初頭には芋の葉の夜露で墨をすり、梶の葉に歌をしたためる風習が民間にも広まっていきます。なんと、七夕の短冊の前身は、梶の葉だったのです。

梶は古くから神聖な木とされ、紙の原料や祭具として多くの場面で使われてきました。


江戸後期から明治時代の浮世絵には、短冊や切り紙細工を笹に飾り付ける七夕風景が多く描かれ、和紙の量産技術の発達と庶民層へ普及したことで、梶の葉よりも紙製の短冊が流行していったのでしょう。


やがて明治時代、近代化が進むと願い事の内容も徐々に変わっていきます。

梶の葉から短冊へ、また手芸、裁縫の上達からあらゆる技芸上達の願い事へ…

時代と共に移り変わっていくことは、何についても同じなのですね。


伝統も変革を繰り返しながら、受け伝えられていくものです。

少しずつその時代時代に合うように変化しながらも、その慣わしが後世まで伝わることこそが重要なのだと思います。


古代から神に捧げる神木として尊ばれていたという、「梶」。

かつて梶井門跡と称した三千院門跡の建物の中にも沢山の梶の葉を見つけることができます。

襖の柄や扉に掘られた梶の葉など…

この梶の葉が当流の家紋でもあります。


七夕が近づくといつも、梶の葉に願いをしたためていた古を思い浮かべます。


このところ忙しさにかまけ、慌ただしい毎日でしたが、7月7日は、是非ゆっくり夜空を見上げたいと思います。


今に伝わる七夕の由来は諸説ありますが、私の中では七夕といえば何と言っても、織姫と彦星伝説!天の川の両脇にある牽牛星と織女星とが年に一度相会するという、ロマンティックなストーリー!さて、今年も逢瀬が叶うでしょうか。


どうぞ、皆様の願い事も叶いますように。



梶井宮御流

第二十一世家元 

一松斎 藤原素朝


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