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​お知らせ

家元のよみもの Vol.10 歴史を紡ぐ

3月30日、31日の2日間、櫻山神社参集殿に於いて、盛岡支部100周年記念展が開催されました。


初日には岩手県知事達増拓也様、盛岡市長内舘茂様ご臨席のもと祝賀会を催し、華道関係の皆様にもご出席いただき、沢山のお祝いのお言葉を頂戴いたしました。


100周年を迎え改めて、盛岡の地に梶井宮御流の礎を築いて下さった初代支部長、そして連綿と受け継いで今日まで支部を牽引して下さった歴代支部長に深い感謝の念を抱いております。



神社
盛岡市櫻山神社にて


盛岡支部は、子供教室を17年続けており、中学生になるときちんと入門してお稽古し、今回の記念展には高校生になって、作品を出瓶した人もいます。

嬉しいことですね。

これも継続していることの成果でしょう。

『継続は力なり』前にもこのことについては書きましたが、継続することの素晴らしさを実感します。



室町時代、三千院門跡が発祥である当流ですが、各支部がそれぞれに歴史を紡ぎ、流派に伝わる花型を長い年月稽古し続けてくれています。そして先代父の時代から学んでいる門弟も、更に私からも学んで下さり、今につながっています。


支部研修会ではそれぞれの支部のお仲間と、切磋琢磨し、時間を共有していることと思います。また家元研修会では、私も同じ空間で同じ時を、ひたすらに生けることに集中し、仕上がった時の達成感は会員のみなさんならば、ウンウンと頷いてくださるでしょう。

この思いを共有できる人達が私を、流派を支えてくれているのです。

今回盛岡支部が100周年を迎え、改めて考えさせられ、会員の皆さんに対し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


逆に、ずっと続けてきて良かった、習い事で続けてこられたのはお花だけです、などの告白もあり、更に胸が熱くなったのでした。


これから100周年を迎える支部、これからの100年に向かう盛岡支部、これからも共に歴史を紡いでいってほしい、私の願いです。



今回、盛岡へは車で出かけました。

母も一緒でしたし、荷物もいっぱい!

花材も花器も一部積み込んで。


これまでで一番の車での遠出となりました。

長い長い道を走り続けました。

心地よい疲れと達成感で、眠気もなく、この数日間を思い出しながらの楽しいドライブでした。


あれ?道とつく芸事って、ドライブと似ているかも!


道はどこまでも続いていますから、

楽しみながら、寄り道しながら、時には休憩しながらでも、道から降りずに歩んでほしい。


いつの日かその先にそれぞれに到達する何かが見えてくる、そこへお連れするために、私の車に同乗してくださる皆さんを乗せて、私はこれからも走り続けます!



祝賀会と着物
盛岡支部100周年記念祝賀会にて


梶井宮御流

第二十一世家元 

一松斎 藤原素朝

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