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​お知らせ

家元のよみもの Vol.30 若き力

  • kajiinomiyagoryusn
  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:4 日前

皆様、お寒くなりましたが、お変わりありませんか?

インフルエンザが流行っているのでどうぞお身体お大切にお過ごしいただきたいと思います。




先月末に、横浜市庁舎に於いて、第33回横浜華道協会いけばな新進作家展が開催されました。

当流からは第三次展に、神奈川大学の学生6名が出瓶いたしました。

4年間、華道部のお稽古に通い、卒業の記念に出瓶を希望する生徒が参加します。


この6名は、春の 家元継承21周年記念展 の時には既に、この展覧会に参加を決めており、大学キャンパス内の会場に、個人作で作品を生けていました。


今回の出瓶にあたり、参加者それぞれに生けたい花材、もしくは色などの希望を聞き、学生達の希望の花に、私が取り合わせた花材を少しずつプラスして、揃えました。

学生達は参加を決めた時から花材を常に意識していたようで、そこからもやる気が伝わってきました。そして普段のお稽古とは違う花材にモチベーションが上がった様子に私も一緒にワクワクしました。生け込みでそれぞれが花に向かう姿勢を遠くから見つめ、私は学生達から自信とパワーをもらったのでした。華道はまだまだ大丈夫、と。




学生に指導していると、常に新たな発見があります。世代が違うからこその花に対する意識、伝統文化である華道の捉え方など、しっかりとした自分の意思をもって取り組む姿勢に、こちらも再認識させられるのです。


今年で活動を始めて丸8年になりますが、卒業後も稽古を続けてくれる学生が少しずつ増えていることがとても嬉しく、指導する喜びとなっています。


今年は特に多くの一年生の入部があり、毎月一度のお稽古はとても賑やかに行なっています。

若い人たちが、こんなにもお花を楽しんでくれる姿に少し驚きつつ、花に真摯に向き合う学生をみて、これからの華道界に明るい希望を抱かせてくれます。


これからも大学で学生達とのお稽古を楽しみつつ、日本の伝統文化としての華道をしっかりと次の世代に繋げていきたいと改めて思えた展覧会でした。


学生の6作品は後日、インスタグラムにて投稿予定です。 どうぞお楽しみに!


皆様、今年も一年お読み下さいまして、本当にありがとうございました。

どうぞお健やかにご越年下さいませ。


梶井宮御流

第二十一世家元 

一松斎 藤原素朝

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