家元のよみもの Vol.33 ことばと花の間に
- 3月3日
- 読了時間: 3分
すっかり春めいて、心浮き立つ今日この頃です。
今日は大好きな3月3日、お雛様の日です。みなさまはいかがお過ごしですか?
昨年9月から収録が始まった「NHK短歌・俳句」の放映も先月いっぱいで終了しました。あっという間の半年間、思い起こせば大変でしたが、とてもとても楽しいお仕事でもありました。今は寂しく感じています。

この半年間、常にお題が頭の中に渦巻き、花材や器を気にかけて過ごしました。最初のうちは負担に感じておりましたが、次第にそれが楽しくなっていきました。
この経験は今後の活動に必ずや活きてくるものと、このお仕事との出会いに改めて感謝しているところです。
つい先日、この半年間の総仕上げとも言うべき、『 語ろう!いけばな2026春(リンク)』と題したシンポジウムが行われました。スタジオ装花の機会を与えてくださったプロデューサーの司会のもとで、この一年を担当した華道家4名で様々な意見を出し合いました。
華道関係者が多かったとは思いますが、一般の方や学生さんなども多く参加してくださいました。この一年を振り返り、これからのいけばなについて語り合うのも刺激的な体験となりました。そして、ここでもまた、お題が与えられてのデモンストレーションを4名が同時に行いました。
お題は、与謝蕪村の
『春の海ひねもすのたりのたりかな』
私はこのお題が決まり、すぐに生けたい花材が思い浮かんでいました。ただ、当日、ちょうどよい状態であるかどうか、祈る思いで過ごしていたのですが、なんと最高の状態で私の元に来てくれました。
それはたわわに花をつけたミモザです。

春の穏やかな海が一日中ゆったりと波打つ様子を、鮮やかな黄色のミモザで表現したつもりでしたが、少々創作意欲が湧いてしまい、一部、波がうねるような姿に仕上げてしまいました。
最後に与えられたお題に、輝くようなミモザのパワーをもらい、いけあげることができた作品となりました。これで、NHKの総仕上げ、番組をご覧下さいました皆様にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
また、春にはいくつかの催しも予定しております。
3月20日から22日にかけて、横浜・元町で開催予定の生花イベントに参加し、ワークショップも担当する予定です。
さらに4月22日には、いけばなインターナショナル東京支部4月例会が江東区霊巌寺にて開催されます。当日は私のデモンストレーションと落語が予定されており、非会員の方もご参加いただけます(会費制)。
いずれも詳細は改めてお知らせいたしますので、どうぞ引き続きご覧いただけましたら幸いです。
季節の変わり目、皆様、くれぐれもお身体お大切にお過ごし下さいませ。
梶井宮御流
第二十一世家元
一松斎 藤原素朝





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