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​お知らせ

家元のよみもの Vol.26 花材に導かれて

  • kajiinomiyagoryusn
  • 8月3日
  • 読了時間: 3分

8月を迎え、続く暑さに体調を崩されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ご案じ申し上げます。


私も少々疲れ気味の毎日を送っております。


けれども、エイッと再スタートしたことがあります。 これまでずっと、ウォーキングをしていたのですが、いつの日からか、パタっとしなくなってしまいました。忙しさを言い訳に、その分、別のことに時間を割きたい思いだったのでしょう。


しかし、日々、車での移動がほとんどで、1日1000歩も歩かないことが多くなり、自分で怖くなったのです。夜は比較的爽やかに感じられる横浜ですので、このところ、夕食後にウォーキングをしています。歩きながらいろいろなことを考えて、なかなか良い時間だな、と感じています。


前回のよみものでお知らせしましたように、つい先日、横浜高島屋での名流展がありました。 先月の続きですが、作品を生ける時、何から決めていくか…私の場合はやはり、花材でした。私は特別の時以外花材の注文はしません。お花屋さんへ行って冷蔵庫を見せてもらいます。その中から、これを生けたい!と思う花材を見つけ出すのです。同時に大体器も決まり、頭の中で生けていきいます。


古典華以外の作品は一切、下生けをしないので、会場で生け始めると想像とは違ったように生け上がりますが、花材と器の不一致はそんなにはありません。その場に合うようにそれぞれの花材を器におさめてゆきます。


白いキャンバスに絵を描くように。


生けている時に何を考えているか…については、これはもう、目の前の花達をどこにおさめたらそれぞれが一番輝くだろう、ということしかないですね。無心に近い感覚でしょうか。


生けながら常に左右に動き、見る方向で景色が違うように、作品全体を意識します。

正面だけで生けることはありません。


これに対して、古典華はまた気を遣う部分が違ってきますが、これはまたいずれお話したいと思います。


暑い中での展覧会でしたので、爽やかに生けたいと思っていました。 今回の花材との出会いから、生け方よりも色合いの涼やかさの表現となりました。紫色が鮮やかなアーティチョークにぴったりの紫陽花、沢山の霞草、そして、シュロの実。 これに決めた時点で、あの水色のガラス器にしよう!と決定。寒色の取り合わせて涼やかな作品になったかと思います。 もっとも、今、写真を眺めながら、こうしたらどうなったかな、なとど頭の中で生け替え中(笑)


デパートでの作品は花席サイズの制約などあり、なかなか思うようにいかない難しさがあります。来月もまた横浜高島屋の会場ですが、今度はちょっと花席の場所が私には良い位置かな、と楽しみになっているところです。


さて、次回はとんな花達が私を待ってくれているのでしょう!

皆様、どうぞ暑さに負けず、お花に癒しを求めて、是非横浜高島屋にお出かけ下さいませ。


第75回 神奈川県華道展 のお知らせは こちら から


梶井宮御流

第二十一世家元 

一松斎 藤原素朝

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